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「空」とは何か?

昨年末に受けた教会のセミナーで購入した「牧師の読み解く般若心経」(著者:大和昌平氏)をようやく読むことが出来ました。洗礼を受ける前、少し仏教にも惹かれていたので、この本は是非読みたいと思って購入したものでした。この本のメインテーマは、「空とは何か」です。仏教で言う「空」と聖書の中に書かれている「空」との間には、はっきりとした違いがあるというのです。

般若心経には「色即是空、空即是色。受想行識、亦復如是」という経文がありますが、これは「いろかたち有るものは、空である。空であるものが、いろいろなかたちを持っているのである。それは感受作用も、想像力も、意思も、認識も同じであって、空なのである。だから、それらの集合体である人間は空である。空であるからこそ、ここに人間が成立しているのである。心の中で、この世界は空であることを見究めるのだ。心を見つめよ。」という意味です。

一方、聖書の方では「伝道者の書1章1~9節」に次のように出てきます。

「エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。日は上り、日は沈み、またもとの上る所に帰って行く。風は南に吹き、巡って北に吹く。巡り巡って風は吹く。しかし、その巡る道に風は帰る。川はみな海に流れ込むが、海は満ちることがない。川は流れ込む所に、また流れる。すべての事はものうい。人は語ることさえできない。目は見て飽きることもなく、耳は聞いて満ち足りることもない。昔あったものは、これからもあり、昔起こったことは、これからも起こる。日の下には新しいものは一つもない。」

この箇所で聖書は、虚無思想を語っていますが、それは、創造主なる神が生の根拠であることを、逆説的に教えるためだそうです。たとえ、空しい日々でも、その事実から目をそむけず、神の御手によるものだと受け入れることを説いているのです。

しかし、これらの文を比較する限り、仏教の説く「空」とキリスト教が説く「空」は非常によく似ていて、そのために西洋では仏教の「空」が久しく誤解されて来たといいます。

実は、違いを読み解くヒントが次の聖書箇所にあるといいます。

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。・・・・(省略)・・・・だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」(マタイ6:26~34)

この箇所でイエス様は「空の鳥を見なさい」とおっしゃっていますが、決して空の鳥のように暢気に生きればよいと言っているのではありません。この箇所が伝える意味は、「下ばかり見ていないで、空を見よ」という事なのです。イエス様は私たちに、「空の鳥を見よ。天の父を仰げ。天の父に大きく信頼して、今日も汗を流そう」と伝えられているのです。

私は大和先生に「イエス様に似たものになるよう努力することと、仏教の修行とは同じことですか」と質問し、笑われるのではないかと思いながら質問したものの、「良い質問ですね」と言っていただきました。返って来た答えは難解だったものの、大体いっしょ、というようなお答えでした。でも、本を読んで、それも少し異なるということがわかりました。仏教では、一切が「空」であると悟ることを究極の目標としているのに対し、キリスト教では、私たち人間が不完全で神様だけが絶対だと覚ることが究極の目標なのです。そのために、教義は多少違えど、どちらも精神的な修練を積むのです。その意味で、たぶん大和先生は、私の質問に「大体いっしょ」というニュアンスの答えをなさったのだと思います。

般若心経は「観自在菩薩」という言葉で始まりますが、それは、般若心経が観自在菩薩を崇拝対象にしているからだ、というような解説がセミナー中にありました。観自在菩薩は慈悲の涙を流す仏様なのだそうで、その性質は、どこかイエス・キリストと重なる部分があるそうです。私はたぶん、そんなイエス・キリストやキリスト教の神様に惹かれて、キリスト教を自分の宗教として選んだのだと思いますが、仏教の仏様は一つのイメージではないと思います。でも、この世の苦しみから解き放たれるための教えである事に変わりなく、そのためには祈るだけではなく、努力も必要だということが理解出来てきました。今度またいつか、大和先生にお会いして質問する時には、もっと聖書や本から学んで、もう少し深い内容の質問をしたいと思っています。(笑)
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